新入社員や中途社員の募集やアルバイト・パートの募集、運送業界ではドライバーの募集にも動画が使われるようになってきました。
なぜ今、企業の採用に動画が使われるようになってきているのでしょうか?
コンサルティング会社株式会社プルークスの発表した「新卒採用動画の必要性に関するアンケート調査」記事によると、就活生の2人に1人が動画を視聴しており、そのうち8割の就活生が視聴後の志望度が上昇したという結果が出ています。この調査結果からも、集客でのマーケティングだけでなく、人材採用の場においても動画広告の活用の重要性が高まり、無視できない現状になってきているということがわかります。
どの業界でも人材不足が叫ばれている昨今の状況の中、企業の採用活動を行う上で、自社の魅力や雰囲気を視覚的にアピールできる動画を活用することは、より効果的な人材確保ができるだけはなく、入社後のミスマッチによる早期退職を減らすことにも繋がります。
どんな内容の動画が印象に残るのか?
では、企業の採用活動においてどのようなコンテンツを制作することができれば、就活生の印象に残り、効果的な人材の確保を行うことができるのでしょうか。
先ほどの調査結果によると、現役で働いている社員出演するインタビューや、社内の様子・雰囲気などがわかる会社紹介の内容が印象に残りやすいという調査結果が出ています。この調査結果は、就活生の志望動機で職場環境や人間関係を重視する傾向を表しています。
会社の雰囲気というのは、テキストのみの採用ページや紙媒体など、言葉だけではなかなか表現できない内容です。そういった内容を現役社員のインタビュー動画を活用することで、就活生に自社の雰囲気や魅力を効果的に伝えることができます。就活性に限らず、中途採用、アルバイトやパートも同じです。
現場の声や雰囲気を伝えられるというのは動画の大きな魅力ですし、求職者が知りたいと思っている魅力的なコンテンツを制作することができれば、その仕事に対する認識を高め、また職場の雰囲気を知ることで安心感にもつながります。
「ここで働きたい」と思えるような動画を制作することが、求職者を増やすことにつながる可能性は大きいのです。
採用動画の中心はPCからスマホへ
企業の採用活動でも動画の活用が効果的で作成するべきだとおわかりいただけると思いますが、もう1点考慮するべきことがあります。それは、就活生の8割以上がスマートフォンで動画を視聴しているという事実です。
これはアルバイトやパートについても同じであると考えられます。パソコンでじっくり動画を見るよりも空いた時間に動画を見ることが多い昨今では、スマートフォンの視聴環境でうまく再生されることが重要です。
スマートフォンで見ることを念頭におかないと、動画のサイズが重すぎてしまったり、尺が長すぎたりしてしまい、せっかく時間とコストをかけて制作しても、結局見てもらうことができず、求職者に余計なストレスを与えてしまいます。まずは、スマートフォンでストレスなく視聴できる動画コンテンツにする必要があることを念頭に置いて制作しましょう。
まずは、スマートフォンでSNSを通じて短い動画で興味を持ってもらい、その後企業のyoutubeチャンネルで少し尺が長めの動画を見て理解を深めてもらうという流れが一番理想的ですね。
これからの採用動画とは
企業の採用活動において、自社の魅力や雰囲気をわかりやすく伝えるための手段として動画は非常に効果的で、他社との差別化を図ることができます。
ただし、求職者の知りたい内容と関係ない内容のコンテンツになってしまうと、逆に志望度を下げてしまうことに繋がってしまう危険性もあります。求職者がどのようなことを知りたがっているのか、しっかりと考慮したコンテンツを考え、制作していく必要がありますので、その点には社内だけでなく、実際の求職者の声などにも耳を傾けながら企画・制作していくことが望ましいです。
また、現役社員のインタビューコンテンツを制作するにあたっては、出演する社員の人選も重要になります。
自社で求める人物像や応募してもらいたい人物像に合っているか、また、出演する社員が自主的に動画に出演してくれるかどうか、というのも重要なポイントです。台本を作ってそれを読ませるようなものは、見ている側にも伝わってしまいますし、「やらされている」感が出てしまうのは、逆効果です。
社員の本音をうまく引き出すことができるのは、社内の人間ではなく、外部の第三者の方でしょう。テレビのドキュメンタリー番組の制作実績のある制作会社なら、インタビューに慣れていますので、社員の方々の本音を引出すとともに、自然な表情を撮影することができるので、安心です。
会社の魅力は今働いている社員が一番表現することができます。それが、視聴した求職者に、入社後にどのように活躍し、どのようなキャリアを歩んでいくのかというイメージをより高め、共感を生み出し、応募への意欲を高めることに繋がります。