企業がWebにおける効果的なマーケティングを行うために、動画の重要性が高まっています。「動画マーケティング」という言葉が一般的になってきていますが、実際に動画はその他のコンテンツと比べてどのような点が優れているのでしょうか。闇雲に動画を作っても目的が曖昧では効果は出ません。
どうすれば効果的な動画を制作し、企業のマーケティングに活かすことができるのでしょうか?
動画のメリットは?他のコンテンツと比べてどこが優れているの?
1. ユーザーの注意を引くことができる。
人は本能的に敵から身を守るために、動きのあるものに目を奪われやすい性質をもっていると言われます。コンテンツに動きを与えることができる動画コンテンツは、静的なコンテンツよりも人の注意を惹きつける効果があります。
2. より多くの情報を伝えることができる。
テキストのみの情報や画像に比べて、短い時間でより多くの情報を伝えることができる動画コンテンツ。1分間の動画が伝える情報量は文字にすると180万語と言われています。Webページで換算すると3600ページにもなるそうです。
3. 見る人の感情を動かすことができる。
もちろんテキストや画像だけでも人の感情に訴えかけることはあります。しかし、動画ならさらにその効果が高くなるのです。笑っている人を見ると自分も笑顔になったり、可愛らしい子犬の動きを見ると癒やされます。人は理屈ではなく、感情で動く生き物ですので、動画はまさに感情を刺激するコンテンツであると言えます。
4. 記憶に残りやすい。
アメリカでの調査では、文字だけの情報と比べ、動画は 視覚・聴覚を利用することで2倍記憶に残るという調査結果も出ています。ユーザーの感情を動かすことで、内容と感情のセットで脳に記憶されるため、長期的に記憶が定着しやすいと言われているのです。
動画マーケティングの目的
動画マーケティングに限った話ではないですが、マーケティングを成功に導くには、まず目的を明確にする必要があります。
動画マーケティングも例外ではなく、まずその動画の目的を決めましょう。逆に目的が明確になっていないと、その動画によってどのような効果が出ているのか、または効果が出ていなくて改善する必要があるのかを分析することができません。目的が決まれば、何をもってその動画の効果を測定するのかの指標が自ずと決まってきます。
動画マーケティングの目的例
企業の動画マーケティングの目的の例として主なものをいくつか挙げてみたいと思います。
- 企業の認知度向上やイメージアップ:
会社やお店の認知を挙げたい、お客様にもっと自社のことを知ってほしい、あるいは良いイメージを持ってほしい
⇒顧客になってほしい - 商品やサービスの紹介や具体的な使用方法などのレクチャー:
商品やサービスの良さを伝えることや、実際にそれを利用する方法などをレクチャーする
⇒商品・サービスへの理解を深めて購買に繋げたい。 - 採用活動(新卒・中途採用・アルバイト)人材を集めたい:
会社の紹介や働いている人の声からその企業で働くことのイメージや仕事内容を伝える
⇒求職者からの応募につなげたい。 - ロイヤリティの向上・ファンの育成:
既存の顧客や潜在顧客がより企業を好きになるようなコンテンツを提供する
⇒顧客からファンになってほしい
動画に限らず、すべてのコンテンツは上記に挙げたような目的のために作られていることが多いです。動画を作ることに夢中になりすぎると、最終的な目標を見失ってしまい、「こういう動画が作りたい」というところに執着してしまうことがあります。
常に目的を見失わないように軌道修正しながら、動画制作に取り組む必要があることを覚えておきましょう。
2019年は動画広告の市場がさらに成長し、約2651億円へ拡大されると推定されています。2018年の市場が推定で約2027億円とされていますから、前年比約600億円の成長が見込まれているということです。
これはつまり、約600億円分マーケティングに動画の活用をする企業が新たに増えるということを意味しています。そして今後その数はますます増えていくことでしょう。
2019年は元号も平成から令和へと新しい時代に変わりました。動画マーケティングをまだ導入していない企業にとっては、令和元年に動画マーケティング元年として新たな取り組みに挑戦するいい機会にできるのではないでしょうか。